会社に「喜び」があれば自然と社員のモチベーションは上がっていく

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自主的に、自立して、自分で考えて、自分で走れるようになってもらいたい。

社員にそんな働き方を望んでいませんか。

 

私は今まで、「うちの社員、モチベーションないから出させてくれ」という依頼をたくさん受けてきました。

 

でも、実際には、モチベーションがないんじゃない。

喜びがないことが多かった。

 

仕事に喜びがあってこそ、モチベーションが上がる。

 

あなたの会社も、今以上に喜びを増やしていけば、自然と社員のモチベーションは上がっていく。

そして、「お客様のお役に立ちたい」という働き方へと変わっていきます。

 

 

仕事に求めていることは、その人の心のステージによって全く違う

 

「給料が高くなること」が喜びになる人もいれば、

「お客様からの感謝の声」が喜びになる人もいます。

 

働く上で、何が喜びになるかは、その人の心のステージによって全く違います。

 

しかし、誰かのお役に立てたり、むちゃくちゃ感謝される経験をすれば、

お金のため、生活のために働くことよりも、ずっと深く大きな喜びになっていきます。

 

大きな喜びがたくさんあれば、当然モチベーションも上がる。

 

「自分のために働く」というステージから、

「誰かのために働く」というステージに一気に変わっていきます。

 

つまり、

 

どうしてモチベーションがないか。

それは、「喜び」がないから。

 

どうして喜びがないのか。

それは、「仕事のステージ」が低いからです。

 

 

「テンション」は上がってもすぐに落ちる。必要なのは働く喜びから生まれた「モチベーション」

だからといって、仕事のステージを高くするのは、ハイテンションになるのとは違います。

テンションとは「気分(感情)の波」。

 

例えば、

  • 大きな声を出して一致団結する
  • 感動的なイベントに参加する
  • 大きな成果をあげて、周りからの大きな称賛を得る

 

など、こうして得たテンションは波なので、

早くて次の日、遅くても3日後にはテンションは落ちます。

 

「なぜか、やる気が起きないなぁ」

「何かよくわからないけど、心が落ち着かない」

と、心に異変が現れると、再びテンションを上げてまた下がってと、アップダウンを繰り返す。

 

すると、

「自分はダメだ。自分にはムリだ。」

「才能もない。根性もない。」

など、自分を強く否定してしまうようになる。

 

こうなると、テンションの高い職場の上司や仲間には相談もできなくなり、

急に音信不通になったり、病気や家庭の事情を理由にメールだけで退社したりします。

 

 

一方、モチベーションとは、

「動機(やる理由、意義、意味)の腑に落ちる度合い」のことです。

 

  • 何で、今の仕事を始めたのか
  • 多くの会社がある中で、私はどうしてこの会社で働いているのか
  • この仕事を通じて、誰をどのように幸せにしているのか
  • 今の仕事は私の人生にとってどんな意味があるのか

 

などの答えを自分なりに持っていることです。

 

しかも、単に頭で理解しているのではなく、腹にどれだけ落ちているか。

その度合いこそがモチベーションであり、行動の源泉(エネルギー)となるのです。

 

モチベーションは上がっても、下がることはほとんどありません。

 

ただし、モチベーションである「動機」を忘れてしまうことがあります。

その時は、思い出せばすぐに元に戻ることができます。

 

つまり、大切なのはテンションを上げることではなく、

働くことへの喜びから生まれた「モチベーション」をもつこと

 

そうすれば、仕事のステージも一気に上がっていきます。

「誰かのために」と、モチベーション高く働けるようになるのです。

 

 

常にモチベーションの高い会社が大切にしている2つの事

 

周りから、モチベーションが高いと思われている人は、情熱や才能や行動力があるのではなく、

喜びを忘れない努力や、思い出す工夫をしています。

 

つまり、「原点回帰」と「目的の明確化」です。

 

  1. 原点回帰とは、「そもそも何で今の仕事始めたのか?」の原点(初心)に戻ること。
  2. 目的の明確化とは、「何のために働くのか?」それを自分に問い続けることです。

 

 

1:仕事で喜びを感じたときの「原点」を思い出し共有する

 

いつも理念を復唱しているだけでは、距離がありすぎてなかなかイメージがわきません。

 

それよりも、

「ああ、この仕事やってて良かったな」

「あの人、むちゃくちゃ喜んでくれたな」

「振り返ってみると、凄い仕事の喜びを感じたのはあの時だったな」

 

という原点を思い出して、語るのがとても大事。

 

以前、相談を受けた歯科医院に、周囲から評判の悪い女性社員がいました。

その社員も含め、全員で上記のような「経験」を語り合ったことがあったんです。

 

彼女の番になると、突然号泣し、こんなことを語ってくれました。

 

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別の歯科医院に就職し駆け出しのころ、あるおばあちゃんの入れ歯を作るのに時間が掛かってしまい、

なんとか完成させて持って行くと、そのおばあちゃんはすでに亡くなっていたそうです。

 

もっと予定通り届けられていたら、食べる喜びを取り戻して旅立てたかもしれなかった。

 

ご家族に「申し訳なかったです」って言って持って帰ろうとしたら、

「それ下さい。葬儀の時に一緒に入れます。

今世では食べられなかったけど、あの世でその入れ歯使いますから。」

と言われたそうです。

 

彼女は号泣しながら入れ歯をお渡しして、気になったので葬儀にも行きました。

 

そしたら、またご家族は彼女に対して、

「あなたのせいじゃない。

きっとおばあちゃんはあの世であの入れ歯を使って、好きだった物一杯食べてますから

本当ありがとうございます。あなたこそ、良い歯を沢山作ってあげて下さいね。

そういうので美味しい物を食べたいって人多いですから。」と。

 

それからも、毎月その娘さんから応援の手紙が届き、

彼女は「頑張ろう」と決意した。

 

しかし、今の歯科医院に転職してから、あまりの激務にそのおばあちゃんとのことを忘れてしまい、

「やめよう…」と思うようになっていったそうです。

 

彼女の態度が悪かったのは、それが理由でした。

 

————————

 

でも、「その手紙を貰って嬉しかったのを、今思い出した」と言って、

彼女は号泣し、みんなの心まで動かしました。

 

誰にでも、喜んでもらった経験は必ずある。

でも日々の中でどうしても薄れてしまったり、忘れてしまうことがあります。

 

その「原点」を思い出し、語ることで仕事のステージは一気に上がるし

周りの人のステージまで一緒に引き上げていきます。

 

 

2:本当の教育とは「何のために働くのか」というステージを上げる事

 

以前、コンサルをしていた結婚式場の会社では、

「何のために働くのか」を明確にしたことで、空気がガラリと変わりました

 

はじめの相談内容は、

「最近は結婚式をする人が少ない。単価も下がっている。

新しい商品を作ろうと言っても、全然アイデアが出てこない。どうしたらいいか。」

というものでした。

 

しかし、「お客さんをもっと増やしたい!」「単価を上げたい!」という思いで働いても、

喜びはなかなか生まれないし、モチベーションも上がりません。

 

そこで、

結婚式場のやる事は結婚式をする事じゃない、10年先の幸せを見せる事だと、

仕事のステージを上げてみたんです。

 

どういうことかと言うと、そもそも結婚式は、ゴールじゃなくてスタートのはず。

 

それなら、10年前に結婚式をしたご夫婦に対して、結婚式に出席してくれた人たちを招待して、

「皆さんのおかげで10年目を迎えました」って、パーティを開くのもいいですよね。

 

それは、これから結婚する人達に対しても、

「この結婚式場では10年続く夫婦がいるんだ」っていうメッセージにもなる。

 

「10年後にまたここで…」という想いにも繋がる。

 

そうして仕事のステージを上げていく中で、

社員からもたくさんアイデアが出てくるようになりました。

 

「結婚式の写真を保存しておいて、10年後にプレゼントしよう!」とか。

「10年後の2人に向けて、参列者の方達のメッセージをタイムカプセルに入れよう!」など。

 

喜びも増えていったし、自然とモチベーションも上がっていきました。

 

つまり、本当の教育とは、社員の仕事のステージが変わる様なキッカケを与えることなんです。

 

 

仕事のステージを高め、喜びのある会社を目指そう

 

会社で何か問題が起きた時。

それは、あなたの会社が一つ上のステージに上がるための大切なきっかけになっています。

 

「社員にモチベーションがない」というのも、

あなたの会社が喜びある会社に飛躍するためのチャンスかもしれません。

 

そして、あなた自身も、仕事のステージを高めれば高めるほど、

それは言葉にしなくても自然と社員に伝わり、良い影響を与えられるようになっていきます。

 

最終的にどうなるかというと、

代表や、社長や、理事長や、院長は、そこにいるだけが最大の仕事になり、

あなたがいなくなっても、亡くなっても、それが受け継がれていくのです。

 

ぜひ、仕事のステージ、つまり『会社のステージ』を高めていきましょう。

 

あなたの光に触れる全ての人たちが、幸せと豊かさに包まれ、

その光の波が、世界の果てまで広がることを祈っています。

 

小田真嘉

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