天命を全うする方法|あなたの天命を見つける7つの質問も紹介
「天命を全うするにはどうすればいいんだろう?」
この記事では、そのような疑問に答えます。
天命とは、人生において「これだけは絶対に叶えたい!」と思えるような目的のことです。
人は誰でも、天命を授かって生まれてくると言われています。
しかし、おそらく多くの人が自分の天命に気づいていないと感じています。それもそのはずで、天命というのは何も考えずに生活していても見つけられるものではないからです。
では、どうしたら自分の天命を見つけて、天命を全うすることが出来るのか?
この記事では、これまで1万人以上の経営者やリーダー、会社のスタッフたちの相談に乗ってきた経営コンサルタントの小田真嘉さんに伺った「天命を全うする方法」についてお伝えします。
天命とは何かや、あなたの天命を見つける7つの質問などもお伝えしていきます。
もし天命を全うしたいという気持ちがあるのなら、このまま続きをお読みください。
目次
天命とは「人生において絶対に叶えたい目的」という意味
天命とは、「これだけは絶対に叶えたい!」と思えるような、人生で成し遂げたい目的のことを指します。
一般的には「天から与えられた“成し遂げるべき”命令」や「変えようにも変えられない運命」といった意味を指すこともあります。
が、この記事では「人生において絶対に叶えたい、成し遂げたいと思える目的」という意味で話を進めます。
小田さんは過去、「天命とは、自分の命を世の中の人に使うこと」と表現したことがありました。
そして天命に似た言葉に「使命」や「立命」があります。
- 使命とは、自分の命を目の前の人に使うこと
- 立命とは、自分の命を活かし切ること
「使命を果たした先に天命を生きる道があり、最善を尽くす生き方こそが立命である」とも小田さんは話していました。
大事なのは、目の前の大切な家族や仲間、仕事であれば目の前のお客様に自分の命をどう使うのかを自分に問うて、最善を尽くすということです。
そんな命の使い方が使命を果たすことであり、天命を全うすることだとも小田さんは言います。
冒頭でもお伝えしたように、人は誰でも生まれたときに天命(人生で果たすべきお役目)を授かってくると言われています。
もちろんあなたにも天命はあるはずです。
もし天命がまだ見つかっていないのであれば、これからお伝えする「天命を見つけるための7つの質問」を自分に投げかけてみて下さい
あなたが全うする天命を見つける7つの質問
天命を見つけるための質問は、以下の7つです。
- 昔から好きなこと・夢中になってやっていたことは何か?
- 昔から周りによく頼まれることは何か?
- 1と2の中で一致すること(共通点)は何か?
- これから誰を大切にしていきたいか?
- 今の仕事で味わえる深い喜びや仕事の醍醐味は何か?
- 周りで天命を全うしていると感じる人は誰か?
- もし自分に天命があるとしたら、誰に何をして、世の中にどんな人たちを増やすことだと思うか?
これらに答えることで、あなたの天命が浮き彫りになっていくはずです。
それでは一つずつお伝えしていきます。
1.昔から好きなこと・夢中になってやっていたことは何か?
以下、考えてみて下さい。
- ちょっと時間が出来れば、つい考えてしまうことややってしまうことは何か?
- 他のことを後回しにしてでも、やってしまうことは何か?
- 他の人は大変に感じたり、苦痛に感じたりすることも、むしろ楽しく積極的に出来ることは何か?
もしかしたら、それが天命を見つけるヒントになるかもしれません。
要は、あなたが夢中になってできることが、誰かの役に立ったり、誰かを助けたりすることに繋がるかもしれないということです。
2.昔から周りによく頼まれることは何か?
次は、以下のことを考えてみて下さい。
- 昔からよく頼まれることは何か?
- 過去を振り返って、とても喜ばれたことは何か?
- ここ数年、周りから求められること(期待されること)」は何か?
天命が目の前にあっても、自分ではそれが天命だと気づかないことがあります。
もしかしたら自分では大したことがないと思っていることも、周りに感謝されたり、求められたりすることがあるかもしれません。
そしてそれが、あなたの天命である可能性があります。
3.1と2の中で一致すること(共通点)は何か?
上記の質問の「1」と「2」の中で、一致すること(共通点)は何でしょうか?
自分が夢中になれて、かつ周りから求められているものこそ、あなたが天命として全うするものなのかもしれません。
4.これから誰を大切にしていきたいか?
これまでの質問では「自分が夢中になれること」や「周りから求められていること」を明確にしました。
ただ重要なのは、誰に対して天命を全うするかということです。
先ほど、天命とは「自分の命を世の中の人に使うこと」だとお伝えしました。
あなたはどんな人たちと人生を共に歩んで、楽しみや喜びを分かち合いたいですか?また、どんな人と一緒に働いて、関わっていきたいですか?
いくら自分が夢中になれて、周りから求められているものでも、あなたが関わりたくないと思っている人たちと一緒にいると、精神的に疲弊してしまいます。
あなたがいる“居場所(職場やコミュニティなど)”を間違ってしまうと、天命にたどり着くことは出来ません。
なぜなら、その環境をより良くしようとは思えず、力を発揮できないからです。なので、あなたは誰を大切にしていきたいのか?も考えてみましょう。
5.今の仕事で味わえる深い喜びや仕事の醍醐味は何か?
この質問は、今の仕事から天命を探るものです。
もし今仕事をしているのなら、仕事で味わえる喜びや醍醐味は何かを考えてみて下さい。
日々のルーチーンとしてこなしているだけの仕事であったとしても、何かしら喜びや醍醐味があるかもしれません。
そして「その喜びや醍醐味をもっと感じるためにはどうすればいいのか?」とさらに深く考えていくと、あなたの天命が見つかるかもしれません。
しかし、どれだけ考えても今の仕事に喜びや醍醐味がない場合もあります。その場合は、その仕事を通じて天命を全うすることは出来ないかもしれません。
もしそうであれば、仕事や職場を変えることを検討してみて下さい。
天命を全うできる仕事(天職とも言えます)を見つける方法については、別の記事『天職の見つけ方|あなたが輝いて誇らしく働くための7ステップを解説』を参考にしてみて下さい。
6.周りで天命を全うしていると感じる人は誰か?
次は、周りの人からヒントや刺激を得て天命を見つけるための質問です。
あなたの周りで、天命を全うしていると感じる人はいるでしょうか?
いるとしたら、どんな人でしょうか?その方に近づいて一緒にいる時間を増やすにはどうしたらいいでしょうか?
天命を全うしている人(別の言い方をすれば、良い影響力を持っている人)というのは、周りの人たちを“感化”する能力を持っています。
ここでいう感化とは、人に元気や活力を与えたり、相手の熱意を高めたり、モチベーションを与えたりするということです。
天命を全うする人と一緒にいる時間を増やして刺激を受けることで、“天命を全うすること”がどういうことなのかを体感することが出来ます。
結果、天命を全うするための行動が自然と摂れるようになっていくものです。
7.もし自分に天命があるとしたら、誰に何をして、世の中にどんな人たちを増やすことだと思うか?
7つ目の質問は、これまでの質問ではなかなかピンと来ない場合に、自分に投げかけてみて下さい。
もし自分にも天命があるとしたら、どんな方々に対して、どんなお役立ちをして、世の中にどんな人たちを増やすこと(減らすこと)だと思いますか?
その際、今のあなたのスキルや状況などをいったん考えず、自由にイメージしてみましょう。そしてすぐにイメージできなくても、日々自分に自問自答してみて下さい。
以上、天命を見つけるための7つの質問を紹介しました。
繰り返しますが、何度も自問自答することが大切です。というのも、天命というものは簡単に見つかるものではないからです。
しかし、「問い」を持ち続けることで、その答えにたどり着けると私も小田さんも確信しています。
ですので、この7つの質問を常に考えてみて下さい。
さて続いて、天命を全うする方法についてお伝えしていきます。
(「仕事」という視点でお伝えします)
天命を全うするための仕事との向き合い方
天命というものは仕事の内容のことではなくて、“仕事との向き合い方そのもの”です。
少し矛盾した言い方になるかもしれませんが、天命を全うするためには「今の目の前のことを“天命”として全力を尽くす」という姿勢が大事です。
- 目の前のことに全力で取り組む
- 今の仕事に全力で取り組む
- 全力で身近にいる人のお役に立つ
そのようなことが大事だということです。
分かりづらいと思うので、もう少し詳しくお伝えしていきます。
まず、以下のような仕事の向き合い方では、とても天命を見つけることは出来ないし、全うすることも出来ません。
- 自分の利益を優先する
- 相手のことを考えない
- 敵を作らないように自分の意見を控える
- 批判されないように本音を隠して働く
なぜなら、自分を優先してしまっているからです。
自分優先でいると、お客様だけでなく仕事仲間からも信頼が得られず、仕事運にも恵まれません。
結果的に、天命からどんどん遠ざかってしまいます。
なので繰り返しにはなりますが、目の前にいる人たちのお役に立って、全力で貢献していく姿勢が重要です。
ただ覚悟しておかなければいけないのが、天命を全うする過程では、必ずと言っていいほどトラブルが発生するということです。
多くの衝突や誤解、不安や焦り、絶望や別れなどを経験するかもしれません。しかし、悪いことの後には良いことが待っているものです。
数多くの友人を失ったら、そこから一生の親友を得られることもあります。
多くのお客様が離れても、本当に大切にすべきお客様が目の前に現れることもあります。
何かを失うことを恐れて、無難な選択ばかりをしていたら、何も変わることはありません。当然、天命を全うすることも出来ないでしょう。
天命を全うするためには、以下の4つの勇気が必要だと小田さんは言います。
- 離れる勇気
- 捨てる勇気
- 孤独になる勇気
- 貫く勇気
是非勇気をもって、目の前のことに全力で取り組み、目の前にいる人を大切にして、人の役に立つために全力で行動していきましょう。
そうすることで自分が輝くだけでなく、周りも輝いて、世の中に良い人たちが増えていくはずです。
まとめ
天命とは、「これだけは絶対に叶えたい!」と思えるような、人生の目的のことです。
人は誰でも、天命を授かって生まれてくると言われています。しかし、多くの人は天命に気づくことは出来ていません。なぜなら、何気なく生活しているだけでは天命は見つからないものだからです。
なので、この記事でお伝えした「天命を見つけるための7つの質問」を自分に投げかけて、答えを考えてみて下さい。
天命というものは、すぐに見つかるものではありません。なので、常に自問自答していきましょう。
そして天命が見つかったとしても、適当にこなしていたら天命を全うすることは出来ません。
天命とは何をやるかという内容のことを指すのではなくて、“どう向き合っていくか”という姿勢のことです。
ぜひあなたの天命を見つけて、目の前のことに全力で取り組み、身近にいる大切な人たちのお役に立つ行動をして、天命を全うしていきましょう。