自分らしく輝いて活躍するための仕事の秘訣

2018.11.28 更新|2018.11.28 公開| 自己成長

人事を尽くして天命を待つの意味|仕事での活用法をキングダムで解説

人事を尽くして天命を待つ

牛窪俊浩です。

『人事を尽くして天命を待つ』は、多くの経営者・ビジネスマンが座右の銘としてあげることわざです。

一般的な意味としては、自分一人で限界まで頑張ったら、そのあとは結果を天に任せると願いが叶う、という意味だと認識されています。

このことわざは、自分を鼓舞するためのものと捉えられがちですが、必ずしもそうではありません。

実は同じように『人事を尽くして天命を待つ』ことをしたとしても、結果や目標、夢をつかむ人と、そうではない人がいます。

この違いは二つあります。一つは環境、もう一つが待ち方です。

つまりこの二つを、限界まで頑張ることとセットで行うことで、あなたの本来の能力や才能を発揮でき、まさしく天命に運ばれるかのように、夢に近づくことができます。

この記事の内容は、これまで1万人を超える経営者やビジネスマンの相談に乗ってきた、経営コンサルタントの小田真嘉さんに教わったものです。

あなたが苦難や困難、理不尽な状況に仮に直面していたとしても、焦る必要はありません。そして頑張りが足りないとか、一人で抱え込む必要もありません。

必要なのは頑張る量や質ではなく、頑張りの方向性です。

これからの人生、きっと何かに挑戦することがあると思います。その時にきっと役に立つので、もし人生をよりよくしたいと思うのなら、ぜひこの先をお読みください。

人事を尽くして天命を待つの意味

広辞苑での人事を尽くして天命を待つ、の意味は以下の通りです。

[胡寅、読史管見]人間として出来るかぎりのことをして、その上は天命に任せて心を労しない。

何かを成し遂げるために、できる限りのことをしたら、あとは、天に身を任せることが必要、と伝えています。

自分の限界を超えた結果を手にしようと思うのなら、自分の心のブレーキを取り外す必要あります。その方法については後ほどお伝えしますが、先に由来や例文をお伝えします。

人事を尽くして天命を待つの漢文や由来

「人事を尽くして天命を待つ」は、胡寅(こいん)という儒教の学者が、書物に書き残しました。胡寅の時代は、1098年 – 1156年です。

戦争に勝った時の心境として、

「人事を尽くして天命に聴す」
=「全てをやりきったので、もうあとは天命に任せよう」

と表現したのです。

漢文として表記すると、「盡人事而待天命」または「盡人事待天命」となります。

人事を尽くして天命を待つ 四字熟語

「人事を尽くして天命を待つ」を四字熟語にすると人事天命です。

人事を尽くして天命を待つの例文

人事を尽くして天命を待つの例文は以下の通りです。

・ここまで死ぬ気でやったのだから、あとは人事を尽くして天命を待つことにしよう。
・私の座右の銘は「人事を尽くして天命を待つ」である。
・人事天命のように、何事もやりきることが大事だ。

人事を尽くして天命を待つの英語文

「人事を尽くして天命を待つ」を英語にするのなら

Do the likeliest、and God will do the best.
Do your best and leave the rest to Providence.
Man proposes, God disposes.

などがあります。

以上は一般的な解説でしたが、ここからは冒頭でお伝えしたように、人事を尽くして天命を待つという言葉に隠された意味についてお伝えします。

これを知っていると知らないとでは、何かに挑戦した時の結果がガラッと変わる可能性があります。

ぜひ知っておいてほしいので、このまま続きをお読みください。

人事を尽くして天命を待つの隠された意味

ここから人事を尽くして天命を待つ、の隠された本当の意味についてお伝えします。

ことわざの意味は、何かを成し遂げるために、できる限りのことを実行して、個人の力(=自力)越えた先にある天命(=他力)がやって来るまで待ちましょう、という意味です。

そして、このことわざには、隠された2つの意味があります。一つ目が地の利、つまり環境のことです。

他力が働く環境づくり

儒教学者の孟子の教えの中に、天・地・人の考え方があります。

この世界は、天地人の三つが揃って一つとなる、という考え方です。

その中で

・人事というのは、天地人の「人」
・天命は天地人の「天」

に該当します。

そして『人事を尽くして天命を待つ』は、人と天の間に隠れている「地」がとても重要です。地の利とは、何かを行う時の環境の良さのことで

・いかに周りの力を借りるのか
・いかに環境を整えるのか
・いかにいい結果が出るように、みんなを巻き込んでいくのか

という、周りの環境や人たちなど、味方を作るのが大事です。

例えば会社で、周りにどんなことを言われようとも、一生懸命取り組む姿勢を見せることで、社長の目に止まり大抜擢されることもあります。

すると自分1人で頑張るのではなく、自分も思ってもいなかったようないい流れで、いい良い展開がやってくるようになります。

結果が出るまでの待ち方

人事を尽くして天命を待つ、に隠された二つ目の意味は待ち方です。結果や成果が出るまでの待ち方にポイントがあります。

仕事でも人生でも、人の成長段階のうち、プラトーという踊り場があります。

プラトーは結果が出ずに横ばいで、なんの成長も無いように感じる我慢の時期のことです。

が、この長く苦しい時期があるからこそ、飛躍して、成長して、一気に変わっていけるのです。

このプラトーにおいて、うまくいく人とうまくいかない人の違いはその、待ち方によります。

成功したいのであれば、結果が出るまで次の3つを意識して待ちます。

・自分のことを考えすぎない
・すぐに結果を求めない
・焦らない

です。

そして、次のように“今、周りのために出来ること”に意識を向けていきます。

「みんなのため、全体のためにできることは何かな?」
「もっとできることは無いかな?」

成果や結果が出るまでは、多くの時間がかかることがあります。なので全部やったからすぐ結果が出るという「直ぐ」を求めるのではなくて、もっともっと長期で考えるようにします。

待つ際に注意したいことは、『話して情熱を漏らさないようにする』ことです。

待っている間に、他の人に話しかけて、

「自分はこれだけのことをやったんだ」
「自分はこんなにもすごいことをしている」

など、過度なアピールをしないようにします。他の人からの反発を受けたりして、自分のモチベーションを下げられてしまう場合があるからです。

「話す」とは「放す」を意味していて、自分が持っている情熱の勢いを手放すことになってしまいます。なので、むやみに話したりせずに

・アピールしすぎない
・自己主張しすぎない

地の利を生かすために、環境や周りの人を大事にします。自分が頑張っていても、みんなが嫌な思いをする場合があります。

自分が人事を尽くしていい結果を待っている間に、誰かがその裏で泣いていたり、犠牲になってたら、その待ち方は違うはずです。

なので自分の頑張りから来る認められたい気持ちは、安易に話すことをせずに「待つ」ことが大事です。

人事を尽くして天命を待つがよくわかる具体例

最後に人事を尽くして天命を待つ、の具体例を漫画キングダムでお伝えします。

漫画キングダムとは、秦の始皇帝の時代の、中国の戦争の歴史を題材にしたストーリーです。

秦は、6つの国が同盟を組んだ連合軍に攻め入られます。

首都の手前まで攻め入られた時に、最後の砦となった街にいたのは、取り残された老若男女の非戦闘員たちでした。

この街を最後の戦いにすると決めた大王の政と傷ついた信は、まさしく人事を尽くして天命を待つことになったのです。

・大王自らが先陣切って戦う
・感化された老人や子どもも国を守るために戦う
・傷ついた兵士も寝ずに戦う

24時間攻め入ってくる敵軍に対して6日間、耐え抜きました。

政と信は、現状で少しでも国を守るため、みんなのためにできることはないかな?と考え、最後の最後までできることを考えながら戦いました。

6日目の晩は、酒を飲みながら語り合います。兵士たちは、家族を守るため、子孫を守るため、国を守るために戦っているのですが、その結果がどうなろうとも、ここまで戦ってきた仲間たちに、ただただ感謝しているシーンがあります。

もう、ここまできたら、戦略や戦術もなく、気合いと根性だけで戦う状態です。そんな、ある意味で達観した状態で戦います。しかし最後は城門が破られ敗北が確定します。

中国での敗北は、皆殺しを意味するので助かる道はありません。そうした絶望の中、突然、山の方から山の民が援軍に駆けつけ、一気に形成が逆転して、秦を守ってくれたのです。

人事を尽くすとは、やれることは全てやる、キングダムの場合はまさに死ぬ覚悟を持ってやることです。

そうして待った時に、天命の援軍が現れたのです。

そうやって地の利が働き、思いもよらない結果に運ばれて行ったのです。

人事を尽くして天命を待つと運ばれる

人事を尽くして天命を待ち続けると、ある時、運ばれる瞬間が訪れます。

キングダムのように

「焦らずにやれることを、やり尽くした」
「やれることは全部やったな」
「周りの力も借りたな」
「もう本当にありがたいな」

という周りに感謝の念が湧き出て、溢れ出るくらい
にやりきって待つことが大事です。

すると当初の自分が思っていた結果や展開とは、全く異なる形で流れが変化するかもしれません。

大きく大きく変わって、ありえないような、思いもしなかった流れ、展開で運ばれていくこともあります。

まさに地の利が働くような形での変化が現れます。

古神道の言葉で「かむながらたまちはえませ」というものがあります。本当に結果は全て天にお任せします、という意味で、

「今の流れに全て乗るから、なるようになれ!」

というような精神・スピリットがすごく大事です。

自分の結果や執着にこだわれば、こだわるほど、地の利が働かなくなっていきます。

本当に、託し、感謝し、礼節を持って、素直に、周りに頭を下げて、「もう自分がやれることをやったんだ」という想いで待つようします。

すると地の利が働いてくれるようになって結果が出るまでの間、本当に他力が働き運ばれているとしか思えないような、思わぬ展開になります。

なので、人事を尽くして天命を待つと、いうのは本当に待ち方が大事です。

もしかしたらあなたは現在なにかに挑戦していて、苦難、困難に直面しているかもしれません。

たとえそうだったとしても、自分が出来ることをやり切り、焦らず周りの人のことを思いながら、助けを求めながら、前に進み続けてみてください。そうすることによって自分が思ってもいないような結果になっていきます。

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監修・小田真嘉(おだまさよし)

経営コンサルタント。これまで1,000社以上の経営者と、1万人以上の現場スタッフ、マネージャー、リーダーたちとの深い対話から、働き方と生き方には4段階のステージがあることを解明し「進化の4段階説」を体系化。現在は、上場企業、リーディングカンパニー、老舗企業、個性的な小さな会社、業界のリーダー的経営者、第一線で活躍するプロフェッショナル、作家、講師、コンサルタント、コミュニティ主催者などの「リーダーの相談役」として活動。

牛窪俊浩(うしくぼとしひろ)

著者・牛窪俊浩(うしくぼとしひろ)

自身の経験をベースとした、月間30万PVのブログを運営。累計2000人以上の相談に乗るも、本質的にクライアントを本当の幸せに導けているのかという疑問が拭い去れず、心に迷いが生じ始める。そんな時に、小田さんが講師をされているNEXT DIMENSIONという講座に出会い、古神道をベースとした、日本神話、仕事の原理原則、ステージ理論など仕事における帝王学を学ぶ。その後、真髄を自身のビジネスに生かした結果、自分自身もさらに良くなり、今では、多くの人の相談に乗りながらも、小田さんの講座THE SHIFTのナビゲーターや、NEXT DIMENSIONの運営を任されるようになる。