経営者・起業家・リーダーのための仕事の秘訣
経営者・起業家・リーダーのための仕事の秘訣

2019.06.23 更新|2019.06.23 公開| 仕事・ビジネス

1万人以上に影響を与えたプロによる【仕事のモチベーションを上げる方法】

1万人以上に影響を与えたプロによる【仕事のモチベーションを上げる方法】

「仕事へのモチベーションを上げる方法が知りたい」
「仕事のモチベーションが下がっている…」

そのような悩みに答えます。

仕事へのモチベーションが下がったままだと、周りからの評価が下がったり、信頼されなかったりと、悪いことが起きる可能性があります。

とはいっても、ネットにあふれている「モチベーションを上げる方法」を試しても、結局長続きしていないかもしれません。

そこでこの記事では、今まで1万人以上のビジネスパーソンに良い影響を与えてきた経営コンサルタント『小田真嘉』さんに伺った、仕事のモチベーションを上げる本質的な方法についてお伝えしていきます。

一時的にしかやる気が出ない方法ではなく、ずっとモチベーションを維持して、活き活きと働いていくための方法でもあります。

事実、小田さん自身は毎日コンサルティングやセミナーの予定がぎっしりと詰まっているほど多忙な生活を送っているのですが、落ち込んだり、燃え尽きたりすることがありません。その秘訣をお伝えします。

もしあなたがモチベーションを上げたいと考えているのなら、さっそく読み進めてみて下さい。

まずはモチベーションと混同されがちな「テンション」との違いについてお伝えしていきます。

モチベーションとテンションの違い

モチベーションとは「やる動機」のことです。それこそ心の底から「やりたい!」と本気で思えるような動機のことです。

仕事に対するモチベーションが明確であればあるほど、仕事に対する意欲が高まって活き活きと働けるようになります。

一方、テンションとは「一時的な感情の起伏」です。波と同じで、テンションが上がった後は必ず下がります。

例えば、仕事の飲み会やBBQなどのイベントに参加して、「楽しいな~最高!」とテンションが上がった経験はないでしょうか?(仕事に限らず、気分が高揚した経験です)

ただ、その数日後にはテンションは下がっているものです。それもそのはずで、テンションというのは永続するものではないからです。

テンションを上げたところで、仕事をやる動機が明確になったり、強くなったりすることはありません。

テンションを上げる方法ではモチベーションは上がらない

モチベーションとテンションの区別をつけないまま、「モチベーションを上げる方法」として紹介されている情報の中には、単純にテンションを上げるだけのものもあります。

たとえば、運動をしてみたり、誰かに責任転嫁したり、やることリストを作ったり、しっかり睡眠をとったりなどです。

そのような方法でテンションが上がったり、疲れが取れたり、やる気が満ちた感じがするかもしれません。ただ、モチベーションが上がるわけではないのです。

テンションの上げ方と、モチベーションの上げ方は根本的に異なります。

では、仕事のモチベーションはどのように上げるのか?という話ですが、その前にまず仕事のモチベーションが下がる理由についてもお伝えします。

仕事に対するモチベーションが下がる理由

そもそもモチベーションとは下がるものではなくて、忘れてしまうものです。

人は誰でも「誰かの役に立ちたい」「誰かに貢献したい」という根源的な欲求を持っています。

その「“なぜ”誰かの役に立ちたいのか?」「“なぜ”誰かに貢献したいのか」という「なぜ」の部分が、やる動機でありモチベーションです。

しかし以下のような状況や環境のせいで、モチベーションを忘れてしまうのです。

  • 仕事の目的や喜びも忘れているから
  • 仕事を惰性で続けているから
  • チャレンジ精神がなくなっているから
  • 相談できる人が周りにいないから
  • 成果に対する給料が低いから
  • 正当に評価されないから
  • ハラスメントを受けているから
  • 会社の理念に共感できないから

もちろん状況や環境によっては、自分の力でどうにかすることが出来ない場合もあります。

(今の仕事のモチベーションが上がらなくて辞めたいと感じている場合については、記事の後半でお伝えしています。)

ただ、あなたの気持ちや心構えで、モチベーションを上げていくことは可能です。

次の章では、モチベーションを上げる本質的なステップについてお伝えしていきます。

仕事へのモチベーションを上げる本質的な5ステップ

仕事へのモチベーション(意欲とも言えます)を上げるステップは、以下の5つです。

  1. やる気が削がれてしまうものを明確にする
  2. ①を防ぐ方法を考えて実践する
  3. 今の仕事のモチベーションを再確認する
  4. 今の仕事を通じて得たいものを考える
  5. お客様や仲間の喜びに触れる

一つずつお伝えしていきます。

①やる気が削がれてしまうものを明確にする

まずは普段の仕事や日常を振り返って、あなたのやる気が削がれてしまうものを明確にしていきましょう。

例えば、以下のようなものです。

  • 嫌がらせをしてくるメンバーがいる
  • 上司や部下が話を聞いてくれない
  • ノルマが厳しすぎる
  • 仕事をサボっている人と同じ評価が下されている

②①を防ぐ方法を考えて実践する

次に、①で明確にしたやる気が削がれてしまうものを防ぐ方法を考えていきます。

例えば「嫌がらせをしてくるメンバーがいる」としましょう。役職によってはその人を無視することは難しいかもしれません。ただ、あなたに精神的ダメージを与えてくる人に対しての対策をすることは出来ます。

エナジーバンパイア対策というのですが、もしあなたに嫌がらせをする人がいたり、「この人と一緒にいると疲れる」と思ったりする人がいるのであれば、別記事『エナジーバンパイアの特徴と対策|今日からできる9つの身を守る方法』を参考にしてみて下さい。

そのように、やる気が削がれてしまうことを対策することは出来ないか?と考えて、実践してみて下さい。

③今の仕事のモチベーションを再確認する

そしたら今度は、今の仕事のモチベーションについて改めて振り返ってみましょう。

今の仕事をしている理由や目的、動機などを振り返って明確にするだけでも、仕事へのやる気が沸いてくることがあります。

あくまで例ですが、警察官の中には「小さい頃困っていた時に警察官に助けてもらった」という出来事がモチベーション(やる動機)になっている人もいます。

もし仕事のやる気が出なくなったとしても、その仕事をすることになった理由や動機などを思い出すことで「頑張ろう!」と思えてくるものです。

なので、あなたが今仕事をしているのであれば、元々抱いていたモチベーションは何なのか?を確認してみましょう。

※もし元々良いモチベーションを持っていなかったのであれば、このまま次の④に進んでみて下さい。

④今の仕事を通じて得たいものを考える

次に、今の仕事を通じて得たいものを考えていきます。

お金や地位といった表面的なことではなくて、以下のような事を考えてみて下さい。

  • 今の仕事でどんな経験を積んでいきたいか
  • どのように成長したいか
  • どんなビジネスパーソンになっていきたいか
  • どのようににお客様に喜ばれたいか
  • どのように社会の貢献したいか

これはすぐに答えが出るものではありません。なので、何度も自分に問いかけながら、仕事を通じて得たいものを明確にしていきましょう。

得たいものが明確になれば、「自分はこのために仕事をしているんだ」という気持ちが湧いてきて、いわゆる「惰性で仕事を続けている状態」から抜け出せることが出来ます。

この時点で、モチベーションが大きく上がってくる人もいます。

⑤お客様や仲間の喜びに触れる

そして今の仕事を通じて得たいものを常に考えながら、全力で仕事に取り組んで、お客様や仲間の喜びに触れましょう。

あなたの行いに対して誰かが喜んでくれている様を見聞きすることで、「もっと役に立ちたい」という強いモチベーションが生まれます。そして仕事のやる気が高まって、さらに喜んでもらえるようなクオリティの高い仕事が出来るようになっていきます。

小田さんは「モチベーションとは、螺旋的に発展していくもの」だと言いました。テンションのように一時的に上がって下がるものではなくて、「もっと役に立ちたい!」という気持ちが仕事を通じて大きくなっていくものだということです。

それこそモチベーションについて自分に問い続けることで、最終的には「自分はどう生きたいのか?」という問いにまで発展していきます。ただ、話が長くなってしまうのでこの記事では割愛します。

以上、モチベーションを上げるためのステップについてお伝えしました。

さて、上記でお伝えしたモチベーションを上げる方法をぜひ実施していただきたいのですが、職場環境によっては難しい場合もあります。

もし仕事環境が劣悪な状態で「辞めたい」と考えているのであれば、次の章で対策をお伝えします。

(そうじゃない場合は読み飛ばしていただいて構いません)

仕事へのモチベーションが上がらなくて辞めたい場合

もし今の仕事が以下のような状況や環境で、仕事へのモチベーションが上がらずに辞めたいと考えているのであれば、転職を検討することをおすすめします。

  • 尊敬できる人や仕事ができる人、信頼できる人がいない
  • 自分の成長のチャンスもなく、周りも成長意欲がない
  • 自分がチャレンジしたいと思っても、受け入れられない

上記のように、自分の力でどうしようもできない要素が大きすぎる場合、精神を消耗してしまうだけです。

もしあなたが上記に該当するのであれば、別記事『天職の見つけ方|あなたが輝いて誇らしく働くための7ステップを解説』を参考に、転職について考えてみて下さい。

まとめ

仕事のモチベーションを上げるためには、以下の5つのステップを実践していきます。

  • やる気が削がれてしまうものを明確にする
  • ①を防ぐ方法を考えて実践する
  • 今の仕事のモチベーションを再確認する
  • 今の仕事を通じて得たいものを考える
  • お客様や仲間の喜びに触れる

世の中にはモチベーションを上げる方法がたくさんありますが、それらは単純に「一時的なテンションを上げる方法」である場合もあります。そのような方法を実践しても、数日したらテンションは下がり、やる気も下がってしまうものです。

表面的に気分を高揚させても、仕事に対するモチベーションが強くなるわけではありません。

なので、お伝えした上記の5つのステップを一つずつ実践してみてください。モチベーションが上がって、仕事のパフォーマンスが上がるはずです。そして周りに喜ばれるような、活き活きとした働き方をしていきましょう。

小田真嘉(おだ まさよし)

監修・小田真嘉(おだまさよし)

経営者とリーダーの相談役(歴18年目)。創業450年の老舗企業から革新的ベンチャーまで4000社以上をコンサル。人生のどん底を何度も経験し、あらゆる成功の闇に直面したことから、生きる意味と働く目的を探究。1万人との対話と師の教えから仕事・会社・家庭の「成長4段階説(4つのステージ)」を体系化。複数の企業顧問も務めながら、仕事と人生のステージを上げるための経営コンサルティングとビジネス講座を行う。働き方と生き方の次元を一気にあげる会員制ビジネスコミュニティ「NEXT DIMENSION」を主催。