経営者・起業家・リーダーのための仕事の秘訣
経営者・起業家・リーダーのための仕事の秘訣

2019.06.06 更新|2019.06.06 公開| 仕事・ビジネス

部下の指導時に心がけるべき7つのポイント

部下の指導時に心がけるべき7つのポイント

「部下を指導する時に、何を心がければいいんだろう?」

この記事ではそのような疑問に答えます。

部下の指導に関する本や情報というのはたくさんありますが、テクニックに頼ったところでうまくいくものではありません。

というのも、人それぞれ性格や考え方が異なりますし、お互いの関係値によって、接し方はその場その時で変わるものだからです。

なので部下を指導する際には、本質的なポイントを抑えておくことが非常に重要です。

そこでこの記事では、経営コンサルタントの小田真嘉さんから伺った、部下を指導する際に心がけるべき7つのポイントをお伝えします。

小田さんは自分の部下への指導経験があるだけではなく、東証一部上場企業の「部下を指導する立場にいるリーダーたちへの研修」も数多くこなしてきました。

部下への指導がうまくいけば、その部下が独り立ちして売上を上げてくれるだけでなく、お客様の満足度も向上し、良い評判が広がり、さらに会社が大きくなっていく…ということにもつながっていきます。

逆に、指導がうまく行かないと部下が突然辞めてしまい、指導に注いできた予算や時間が無駄になってしまう…ということになりかねません。

もしあなたが部下を指導する立場にいるのであれば、これからお伝えするポイントを意識して、部下に接してみて下さい。

あなた自身が情熱を持つ

部下を指導する時に何よりも心がけたいのが、まずは指導するあなたが“仕事に対する情熱を持つ”ということです。

なぜなら、情熱がない上司から指導を受けたところで、部下も情熱が持てず、仕事が適当になってしまう可能性があるからです。

極端な例ですが、部下を指導する立場にある者が「仕事は適度にサボればいいよ、給料は変わらないんだから」と、部下に言ったとしましょう。

そしたら部下はその上司の姿を見て、同じようにサボり癖がついてしまうかもしれません。

もちろん意識の高い部下であれば“反面教師”として仕事を頑張る可能性もあります。ただ、期待はできません。

あなたの仕事に対する情熱は、部下にも伝わります。なので部下を指導する前に、あなた自身が以下のことについて改めて考えてみて下さい。

  • 何のために働いているのか
  • 仕事を通じて何を成し遂げたいのか
  • 誰の役に立っていきたいのか

あなたが経営者なのであれば、さらに以下のことも考えてみましょう。

  • 会社の目指すゴールや理想の未来は何か
  • お客様にどのような幸せを手にして欲しいのか
  • 世の中どんな貢献をしたいのか

世の中にどんな貢献をしているのかを伝える

そして部下を指導する際は、この仕事が世の中に対してどんな貢献をしているかも伝えていきましょう。

なぜなら、「自分の仕事が何の役に立っているか分からない」という状態は、モチベーションを薄める要因になってしまうからです。

例えば、あなたの会社の商品やサービスで喜んでいるお客様はどんな人なのか、部下にしっかりと共有して伝えましょう。

実際にお客様から届いた感謝のメールや手紙を見せても良いですし、それらを印刷して職場に貼るのも良い方法です。

ただ、一度伝えるだけでは、“自分の会社が本当に社会の役に立っている”と実感することが出来ないかもしれません。

なので、世の中にどのように貢献しているか、複数の事例や別のお客様の声を共有しながら、何度も繰り返し伝えてみて下さい。

自分がやっていることが世のためになると分かれば、部下のやる気も上がるはずです。

また、会社の理念や目指すべきゴール、あなたの仕事に対する情熱なども交えて伝えると、部下のやる気により大きな火が付くかもしれません。

適度なプレッシャーを与える

部下を指導する時は、適度なプレッシャーを与えることも重要です。

なぜならプレッシャーがないと「仕事がつまらない」と感じて、部下のモチベーションが薄れていってしまうからです。

なので、業務に期限を設けたり、今よりも少し高いレベルが要求される仕事を任せたり、良い意味でのプレッシャーを与えることも時には必要です。

とはいっても、逆にプレッシャーを与えすぎてもつぶれてしまいます。それこそ今ではハラスメントが大きく問題として取り上げられる時代ですから、特に気を遣う必要があります。

必要なのはバランスです。

先ほどお伝えしたように、この仕事が世の中にどのように役に立っているかを伝えた上で、適度なプレッシャーを与えていく。そうすることで部下は自発的に動いてくれるようになります。

以下の記事は、人を動かす方法について解説したものなので、良かったら併せて読んでみて下さい。

参考:人を動かす力を身に着ける方法|内的動機と外的動機を知る

無関心になったり放置をしたりしない

部下を指導するというよりもコミュニケーションの話にはなるのですが、部下に対して無関心であったり、相手を放置したりしないことが大切です。

なぜなら人は放置されたり、関心を持たれていないと感じたりすると、やる気が無くなってしまうからです。別の言葉で言えば、自己重要感が下がってしまいます。自分は必要ないと感じてしまうわけです。

なので、以下のように常に部下に対して意識を向けましょう。

  • 何か困っていないか?
  • 何かストレスを抱えていないか?
  • 何か心配事はないか?
  • それらの根本原因は何か?

そのように相手の心を深く知ろうと努力しないと、心の距離が遠くなってしまいます。

かといって過保護になりすぎても、相手のためになりません。なので、信頼して任せるということが重要です。

部下を信頼して任せる

無関心や放置がダメだからと言って、必要以上に細かく指摘したり、過度に手伝ったりする指導もよくありません。

なぜなら、部下の成長機会を奪ってしまうからです。

たいていの場合、部下はあなたよりも仕事のスキルが足りません。あなたの方が速く、かつ高いクオリティで仕事をこなせるでしょう。

しかしあなたが変わりにやってしまっては、部下の仕事の経験値はたまりませんし、成長もしていきません。

最初に仕事の概要ややり方、判断基準やポイントを伝えて、あなたが手本を見せた後は、部下を信頼して仕事を任せましょう。

もちろん何か失敗したり、トラブルに直面したりすることもあります。そんな時は、あなたが全力でサポートしてあげてください。そしてどうすれば良いのかを部下と一緒に考えて、協力して乗り切っていきましょう。

そうすることで部下は経験を積み、仕事に対しての理解が深まっていきます。

部下の性格やキャラクターを理解する

部下を指導する際は、部下の性格やキャラクターを理解することが大切です。

なぜなら、当然人によって性格や考え方が違うからです。相手に合わせた伝え方をしなければ、上手く伝わらないし動いてくれないことがあります。

簡単な例ですが、論理的な考えを好む人もいれば、苦手に感じる人もいます。

前者には数字を使って説明した方が理解が早いでしょうし、後者にはイメージで伝えた方が理解してくれるかもしれません。

また伝え方だけではなく、業務の進め方も人それぞれ得意不得意があります。

例えば、先ほどプレッシャーを与えるという話の例で「期限を設ける」とお伝えしましたが、期限が決められると燃える人と焦る人がいます。

また、複数の業務が重なると逆に燃える人もいれば、焦って効率が落ちてしまう人もいます。

もちろん仕事なので、時には自分が苦手なこともやらなければならない時もあります。

しかし、精神的に疲弊してしまう状況や環境(性格やキャラクターにマッチしていない状況や環境)では、活き活きと働くことは出来ません。

経営者や上司、リーダーというのは、部下の良さを引き出して、悪い面を目立たなくさせることも仕事の一つです。

部下が仕事を理解して、強みや個性を発揮して、活き活きと働くためにも、まずは部下を理解することを意識していきましょう。

そのためにも部下と会話して、相手の話をしっかり聞くという姿勢を忘れないようにしてみて下さい。

「石の上にも三年」を意識して指導する

そして部下を指導する際は、即戦力を期待するのではなくて、じっくり成長してもらうことを意識することが大切です。

もしあなたの部下が社会人としての経験が浅い新人の場合、すぐに活躍することは難しいでしょう。

会社の仕組みも分からないし、どのように仕事をしていけばいいか分からないからです。

にもかかわらず、即戦力になってもらおうとあれこれ詰め込もうとしたり、高すぎる要求を与えたりすると、相手はつぶれてしまいます。

もちろん会社としては即戦力を求めたいところですが、本当に即戦力を求めるなら優秀な外注を雇えば良いでしょう。

しかし、社員として受け入れたのであれば、後に活躍してもらえるように、お互い良い意味での忍耐が必要です。

部下にあなたの情熱が伝わって、やる気を出して、仕事を一人でもこなしていけるようになるには、時間がかかります。なので、部下を信頼して、見守るような意識で指導をしてみて下さい。

参考:石の上にも三年の本当の意味|仕事の三段階と転職の判断基準

まとめ

部下の指導に心がけるポイントは、以下の7つです。

  1. あなた自身が情熱を持つ
  2. 世の中にどんな貢献をしているのかを伝える
  3. 適度なプレッシャーを与える
  4. 無関心になったり放置をしたりしない
  5. 部下を信頼して任せる
  6. 部下の性格やキャラクターを理解する
  7. 「石の上にも三年」を意識して指導する

部下の指導には「これをやっておけば正解!」というテクニックのようなものはありません。

なぜなら、人それぞれ生まれてきた環境や価値観、性格や考え方も違いますし、全ての人に当てはまるテクニックは存在しないからです。

大切なのは上記でお伝えした本質的なポイントを抑えつつ、部下と真剣に向き合うことです。

今部下を指導していたり、これから指導をしたりするのであれば、この記事でお伝えしたポイントを心がけてみて下さい。

小田真嘉(おだ まさよし)

監修・小田真嘉(おだまさよし)

経営者とリーダーの相談役(歴18年目)。創業450年の老舗企業から革新的ベンチャーまで4000社以上をコンサル。人生のどん底を何度も経験し、あらゆる成功の闇に直面したことから、生きる意味と働く目的を探究。1万人との対話と師の教えから仕事・会社・家庭の「成長4段階説(4つのステージ)」を体系化。複数の企業顧問も務めながら、仕事と人生のステージを上げるための経営コンサルティングとビジネス講座を行う。働き方と生き方の次元を一気にあげる会員制ビジネスコミュニティ「NEXT DIMENSION」を主催。