経営者・起業家・リーダーのための仕事の秘訣
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2020.02.18 更新|2020.02.18 公開| 仕事・ビジネス

仕事ができない部下へのNGな対応と教育する5つの方法

仕事ができない部下へのNGな対応と教育する5つの方法

仕事ができない部下がいると、ストレスばかり溜まってしまうかもしれません。

教えた事をすぐに覚えてくれたら、何度も教える手間も時間もいりません。指示した事をすぐにこなしてくれたら、業務全体がスムーズに進みます。

しかし、何度教えても同じ失敗をされると「本当に覚える気はあるのか?」と疑いたくなるものです。

仕事ができない部下の対処に追われるばかりで、自分の仕事が片付かずストレスが溜まる。1人をフォローする為に、部署全体の業務が遅れる…。

このような状態が続くと、他の社員のモチベーションが下がる可能性もありますし、それだけは避けたいものです。

そこでこの記事では、主に以下の3つのことをお伝えします。

  • 仕事ができない部下にしてはいけない対応と言葉
  • 仕事ができない部下への考え方、関わり方
  • 仕事ができない部下を教育する5つの方法

このまま続きを読み進めるだけで、仕事ができない部下に悩まされるストレスが軽くなるはずです。

また、どのように教えたら仕事を覚えて、出来ない部下から変わってもらえるのかもお伝えします。

その前に、仕事ができない部下にストレスを感じる時の向き合い方をお伝えします。

仕事ができない部下を見てストレスを感じるのは誰でもある事

仕事ができない部下を見てストレスを感じてしまうのは、仕方のないことです。

  • 教えた事ができない
  • 何度教えても同じ事を間違える
  • 報告や相談に来ないからトラブルが起こる
  • 仕事が遅くて人より何倍も時間がかかる

忙しくなるほど、仕事ができない部下を見るとストレスを感じてしまうものです。

「あいつのせいで…」と考えてしまう事もあるかもしれません。もしかしたら、悪く思う事に罪悪感を抱く事があるかしれません。

ただ、あなたと同じように、仕事ができない部下を見てストレスを感じている人は沢山います。

仕事が出来ない部下に悩んでいる人たちの中には、同じように“仕事ができない部下を持つ人たち(マネージャーやリーダーなど)”がどのようにうまく対処しているのか気になっている方も沢山います。

部下を持つ立場にいる人たちは、たいていこの問題に悩まされる傾向があります。あなただけが特別にストレスを感じるわけではありません。なので、仕事ができない部下にストレスを感じてしまうからといって、罪悪感を抱く必要はありません。

ただ、仕事ができない部下の中には、やる気はあるけど、人よりも覚えるのが遅いだけの人もいます。

大切なのは、部下への対応と言葉がけです。

注意の仕方1つで、部下のやる気を奪ったり、必要以上に傷つけたりしてしまう可能性もあります。

仕事ができない部下にしてはいけない対応と言葉がけ

あなたの部下が何度教えても上手く仕事をこなせなかったとしても、部下の人格を否定するような対応や言葉かけは絶対にNGです。

  • お前は何もできないな
  • お前は使えない奴だな
  • 本当に覚える気があるのか?
  • 頑張ろうとするだけ無駄だ
  • 転職した方がいいんじゃない?

このような言葉がけは、相手の信念や価値観を否定するものなので絶対に辞めましょう。

仕事を覚えるのが遅いのは、能力や行動の問題であって、本人の信念や価値観の問題ではありません。

  • 「君は仕事ができない人だな」
  • 「君は仕事を覚えるのが下手だな」

上記は意味は同じでも、受け取る感じ方は違うはずです。前者は、人格を否定していますが、後者は能力を注意しています。

仕事ができない部下も、実はやる気はあるけど仕事を覚えるのが遅いだけかもしれません((明らかにやる気がない部下は別です)。苦手な業務だから、仕事を覚えるのが人より遅いだけかもしれません。

それにも関わらず、価値観や人格を否定されると、やる気を失ったり、今より仕事ができない人になったりする可能性もあります。

仕事ができない部下を注意する時は、以下のように相手のどこがいけないのか、どこを直すといいのか具体的に伝えるのがポイントです。

  • 「今回の仕事は、××の進め方に改善点がありそうだね」
  • 「この仕事は、◯◯が間違ってるからミスが起こるんだよ」

間違っても、相手の人格や価値観を否定しないように注意して下さい。

仕事ができない部下への考え方、関わり方を見直す

そもそも、なぜ仕事ができない部下にストレスを感じるのでしょうか。もしかしたら、部下へ一方的に期待をしていたり、誰かと比べていたりするのかもしれません。

例えば、仕事ができない部下と過去のあなたを比べたり、他の部下や同僚と比べて「あいつは仕事ができない」と無意識のうちに比べていたりしているのかもしれません。

そもそも、仕事ができる出来ないの判断は、誰かと比べない限り生まれない考えです。

誰とも比べていないとしたら、以下のような期待があるのかもしれません。

  • 何度も丁寧に教えた
  • 沢山時間をかけた
  • 沢山伝わるよう努力をした

これらが多ければ多いほど、期待通りにいかなかった時に、ガッカリする度合いは大きくなるものです。

当サイトの監修者である小田真嘉さんは、以下のように話しています。

相手の悪い部分を見ても関係は悪化していくだけです。そもそも人には、嫌な部分、できてない所、周りに迷惑をかけてしまう欠点があります。それは相手の極々一部であって、その人の全部ではありません。そもそも相手を否定的に、嫌な所ばかり見ているとますます否定的になって、その人の素晴らしい所が見えなくなってしまうものです。良い所を探すこと。良い所があると信じる事。例え、理解できない所があっても、丸ごと受け入れる事も人間関係には必要ではないです。

また、銀座まるかんの創業者である斎藤一人さんは、このような事を仰っています。

すべての人間関係は、相手に期待しない、変えようとしない修行です

相手に期待しないのは大切な事です。

「大切なのは分かるけど…」と思うかもしれません。それに、仕事ができない部下をそのままにしておくわけにはいかないものです。部下のフォローで時間が取られたり、部署全体のモチベーションが下がったりしかねません。

そこで次の章では、仕事ができない部下を教育する際のポイントをお伝えします。

仕事ができない部下を教育する5つのポイント

仕事ができない部下を教育するポイントは、以下の5つです。

  1. 仕事ができない部下になりきり見て聞いて感じる
  2. 第三者の視点で部下とあなたの関係を見て感じる
  3. 部下とコミュニケーションをとる
  4. やって欲しい事を具体的に伝える
  5. 部下の理想と仕事をリンクしてあげる

1つずつ詳しくお伝えしていきます。

1.仕事ができない部下になりきり見て聞いて感じる

仕事ができないと思う部下を指導する前に、まずは本人になりきってみて下さい。

相手になりきってみると、今まで分からなかったことが見えたり、聴こえたり、感じられるようになります。

ポイントは、部下の着ぐるみを着たつもりで本人になりきり、見えるもの、聞こえるもの、感じていることを、十分に体験してみることです。

例えば「あいつはやる気がない」と思っていた部下も、本人になりきってみると、実はやる気があり仕事をしっかりやっているつもりかもしれません。

近づくのもイヤなほど嫌いな相手でも「陰でもの凄く努力していた」とか「今まで沢山苦労していた」など、相手の背景や行動の理由が分かると、急に共感出来たり見方が変わったりするものです。

小田さんは次のように言っています。

自分は正しいという想いが強いほど、気づかないところで誰かを否定して、敵を作ってしまうことがあります。そもそも100対0で正しい、間違っているということはありません。自分視点→相手視点→自分視点と、複数の角度から考えてみる。一段高いところから眺めなおしてみるなど、大人の対応を心がけてみることも大切です。

まずは、仕事ができないと思う部下になりきって、本人が何を見て聞いて感じているのか体験してみて下さい。

2.第三者の視点で部下とあなたの関係を見て感じる

部下になりきって感じてみたら、次は第三者の視点で、あなたと部下の関係を眺めて下さい。

第三者の視点で、あなたと部下の関係を見ていると、今まで気づけなかった新しい発見があります。

その時、自分に対して「こんなアドバイスをすれば良いのに」と思ったり感じたりする事が浮かんできます。

思い付いたアドバイスは、そのままあなた自身へのアドバイスなので、後は実行してみるだけです。

具体的なやり方は、まず職場の同僚や上司になりきって、あなたと部下が接している場面をイメージし、その様子を眺めてみて下さい。

眺めてみたら、以下の質問に答えてみます。

  • 上司と部下の関係はどのようなものですか?
  • 2人にアドバイスするとしたら、どのようなアドバイスをしますか?

言葉にしてみて下さい。

第三者から2人の関係を眺めてみると、一方的な話し方になっているかもしれません。部下が理解できない言葉を使っているのかもしれません。そもそも業務が部下に合っていないのかもしれません。

第三者になりきってみると、自分と部下の視点では思いもしなかった事に気付けるはずです。

3.部下とコミュニケーションをとる

部下を教育するには、部下の話を聞いてコミュニケーションを取っておくことが非常に重要です。

そもそも上司と部下では、考え方にギャップがあるものです。

直接話をしてみないと「指示が伝わっているか分からない」「教えたことを理解したか分からない」といったような事が頻繁に起こります。

また、先ほど「仕事ができない部下になりきって見て聞いて感じている事を体験してみて下さい」とお伝えしましたが、部下のことを知らなければ、本人に成りきってもよく分かりません。

よく分からないのは、部下が普段どんな事を考えて、どんな事に悩み、どんな事に興味があるか知らないからです。

だからこそ、部下の話をよく聞き、普段から何を考えているのか、どんな悩みがあるのかコミュニケーションを取る事が大切です。

部下とのコミュニケーションは、別記事『社内コミュニケーションを円滑にするための方法と事例を紹介』でお伝えしているので、この後に併せて読んでみて下さい。

4.やって欲しい事を具体的に伝える

報告や相談がない部下には、具体的にやって欲しい事を伝えましょう。

あなたにとって「これくらいは当たり前だろう」と思う事でも、部下にとって当たり前とは限らないからです。

人によっては、大まかな事を伝えるだけで分かる人と、具体的に細かく伝えないと分からない人がいます。

どちらが良い悪いではなく、理解の仕方が違うということです。

仕事ができないと思う部下も、実は具体的に伝えるとスムーズに動けるようになるかもしれません。

なので、やってほしい事や覚えて欲しいことがある場合は、具体的に伝えてみて下さい。

5.部下の理想と仕事をリンクしてあげる

部下のモチベーションが低いと感じる時は、仕事の目的と部下の目的を繋げてあげることが重要です。

目的を一致してあげることで、あなたが「頑張ろう」「一生懸命やろう」と言わなくても、部下は自分から頑張るようになります。

人によって、以下のように仕事をする目的は違います。

  • 給料をもらって、趣味に使うお金が欲しい
  • 安定した給料をもらって、家族を幸せにしたい

部下にも仕事をする目的があります。普段の会話から部下が仕事をする目的を聞き出して、仕事と部下の目的を一致してあげましょう。

部下の目的が家族の為であれば「仕事で成果が出たら査定が良くなってボーナスが増えるかもしれないよね。そうしたら、家族と美味しいご飯を食べにいって、家族の嬉しそうな笑顔を見れると思わない?」などと伝えてあげることが有効かもしれません。

このように仕事と部下の目的を一致させる問いかけをすることで、部下のモチベーションを自然と高めてあげることができます。

以上が、仕事ができない部下を教育する5つのポイントでした。

部下を教育するには、まずは相手を知る事が大切です。相手のことが分かれば、相手に合わせた伝え方に工夫できるようになります。

それを積み重ねていく事で、部下も仕事ができるようになっていくはずです。

ただし、業務内容が合わなくて仕事ができないことも考えられます。その場合は、上司や人事部に相談して、部下に部署移動をしてもらうのも1つの方法です。

それができない場合は、部下の能力が発揮できるような仕事を任せられないか工夫してみて下さい。

おわりに

仕事ができない部下だとしても、相手の価値観や人格を否定する言葉や対応は絶対にやめましょう。

仕事ができないと感じたり、やる気が無いように見えたりしても、実は本人はやる気があり一生懸命やっているかもしれません。

部下を教育する方法でもお伝えしましたが、大切なのは部下とコミュニケーションを取り、部下を知る事です。

伝え方やマネージメントのテクニックは沢山ありますが、それらは本質的な事ではありません。

仕事ができないと思う部下が、何を見て、聞いて、どんな事を大切にしているのか。何を得たくて仕事をしているのか話してみて下さい。

その積み重ねによって、あなたの思いが伝わり、今は仕事ができないと思う部下であっても変わっていくはずです。

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小田真嘉(おだ まさよし)

監修・小田真嘉(おだまさよし)

経営コンサルタント。これまで1,000社以上の経営者と、1万人以上の現場スタッフ、マネージャー、リーダーたちとの深い対話から、働き方と生き方には4段階のステージがあることを解明し「進化の4段階説」を体系化。現在は、上場企業、リーディングカンパニー、老舗企業、個性的な小さな会社、業界のリーダー的経営者、第一線で活躍するプロフェッショナル、作家、講師、コンサルタント、コミュニティ主催者などの「リーダーの相談役」として活動。

牛窪俊浩(うしくぼとしひろ)

著者・牛窪俊浩(うしくぼとしひろ)

自身の経験をベースとした、月間30万PVのブログを運営。累計2000人以上の相談に乗るも、本質的にクライアントを本当の幸せに導けているのかという疑問が拭い去れず、心に迷いが生じ始める。そんな時に、小田さんが講師をされているNEXT DIMENSIONという講座に出会い、古神道をベースとした、日本神話、仕事の原理原則、ステージ理論など仕事における帝王学を学ぶ。その後、真髄を自身のビジネスに生かした結果、自分自身もさらに良くなり、今では、多くの人の相談に乗りながらも、小田さんの講座THE SHIFTのナビゲーターや、NEXT DIMENSIONの運営を任されるようになる。