経営者・起業家・リーダーのための仕事の秘訣
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2020.04.09 更新|2020.04.09 公開| 経営・リーダーシップ

経営者の孤独|6つの原因と9個の解決方法

経営者の孤独|6つの原因と9個の解決方法

「家族や従業員に理解してもらえず孤独…」

「個人事業主で、ひとりで仕事をしていて寂しい…」

そのような悩みにお答えしていきます。

経営者になると、孤独を感じますよね。

その孤独を、もしそのまま放置してしまったら、会社の業績にもあなたの人生にも大きな悪影響を及ぼすかもしれません。

CEOスナップショットサーベイの調査によると、最高経営責任者(CEO)のおよそ半数が寂しさを感じていて、61%が業績の妨げになっていると考えているそうです。

また、オハイオ州立大学医学部行動医学研究所の2013年の研究によると、孤独は健康リスクを高めることが示唆されています。

ということは、孤独を解消することができれば、会社の業績をさらに伸ばすことができ、自身がより健康になることもできるということです。

そのため、孤独は1日でも早く解消すべき問題だと言えます。

では、経営者の孤独を解消するためには、どうすればいいのか?

今回の記事では、以下の2つのことをお伝えします。

  1. 経営者が孤独を感じる4つの原因
  2. 経営者の孤独を解決する9の方法

まず第1章では、経営者が孤独を感じる4つの原因についてお伝えしていきます。

あなたが感じている孤独は何が原因なのかを、1つ1つチェックしながら読み進めてみてください。

原因がわかれば、第2章で紹介する9個の解決法の中から、あなたに合った解決方法を見つけられるはずです。

1.経営者が孤独を感じる4つの原因

第1章では、「経営者が孤独を感じる原因」として、以下の4つを紹介します。

  1. 身近に本音を打ち明けられる相談相手がいない
  2. 365日24時間心が休まる暇がない
  3. 会社の今後に不安を感じている
  4. 資金繰りに悩まされている

1つずつ詳しくお伝えしていきます。

1-1.身近に本音を打ち明けられる相談相手がいない

経営者が孤独を感じる原因の1つとして、「身近に本音を打ち明けられる相談相手がいない」ことが挙げられます。

@niftyの孤独についてのアンケート・ランキングによると、男性の15.9%、女性の13.6%が「会話をできる相手がいないと感じたとき」に孤独を感じるそうです。

経営者は、会社経営に関する様々な課題を常に抱えています。その上、最終判断のほとんどを自らが下さなければいけません。

1つ判断を間違えれば、自分だけでなく従業員やその家族、場合によっては取引先の会社の人たちまで、路頭に迷わせてしまう可能性もあります。

そういった非常に大きな責任やプレッシャーがかかる中で、適切な経営判断を下すために、誰かに相談したくなることもあるでしょう。

しかし、経営者の悩みは、同じ経営者やたくさんの経営層と関わる経営コンサルタントでないと伝わらないケースが多いものです。

なので、家族や従業員など身近な人に本音を打ち明けて相談することが難しいことがほとんどです。

そのため経営者は、「身近に本音で話せる人がいない」と感じ、孤独を感じるようになります。

1-2.365日24時間心が休まる暇がない

365日24時間心が休まる暇がないことが、経営者が孤独を感じる原因になることもあります。

経営者は、会社に所属して給料が入ってくる会社員と違い、会社が傾けば収入が入ってこなくなり、場合によっては借金を抱えることになります。

そのため、健全な会社経営をするために、365日24時間仕事のことを考えている、という経営者も少なくありません。

すると、休みの日に仕事から解放されている人を見ると、「ずっと仕事のことを考えているのは自分だけだ」と疎外感が生まれ、自分は孤独だと感じるようになることがあります。

1-3.会社の今後に不安を感じている

会社の今後に不安を感じていることも、経営者が孤独を感じる原因の1つになることがあります。

事業の方針を決定し、あとは取り組んでいくだけ、となったとしても、100%成功する事業はありません。

なので、「本当に大丈夫だろうか…」「ちゃんと成功するだろうか…」といった不安を感じることもあるでしょう。

こういった不安から、「もし失敗して、従業員から自分の経営判断を責められたらどうしよう…」とさらなる想像をしてしまうこともあります。

すると、「自分以外は敵だ」「困ったときに誰も助けてくれないかも」と感じ、強い孤独感に繋がります。

先で紹介した@niftyの孤独についてのアンケート・ランキングでは、「困っているときに助けてくれる人がいないとき」に男性で12.1%、女性で16.8%の人が孤独を感じると答えています。

1-4.資金繰りに悩まされている

資金繰りに悩まされている場合も、孤独を感じる原因の一つになることがあります。

会社経営と資金繰りは切っても切り離せないものです。

相当健全な会社経営ができていたり、お金の管理を全部任せられる非常に優秀な右腕がいたりしない限り、経営者の頭からお金のことが離れることは少ないはずです。

資金繰りが苦しくなれば、従業員の給料の支払いが遅れたり、最悪の場合、従業員の解雇や会社の倒産になったりする可能性があります。

しかし、お金のことは周りに相談しにくく、ひとりで抱えてしまうことにより、孤独感を強めてしまいます。

また、従業員の給料の支払いに問題が発生した場合には、「従業員に責められるかも…」と想像してしまい、不安から自分以外が敵に思えてしまうことも、より孤独感を強める要因になります。

以上が、「経営者が孤独を感じる4つの原因」でした。

あなたが孤独を感じている原因はどれだったでしょうか?

原因がわかれば、孤独の解決まであともう少しです!

もしかすると、1つではなく複数の原因が当てはまった場合もあるかもしれませんが、その場合も大丈夫です。

原因に対して、適切な解決策をとっていきましょう。

続いて第2章では、その「経営者の孤独を解決する9の方法」をお伝えします。

あなたの孤独の原因を解決できる一番良い方法はどれか、1つ1つチェックしながら読み進めてみてください。

2.経営者の孤独を解決する9の方法

第2章では、「経営者の孤独を解決する方法」として、以下の9つを紹介します。

  1. 社内で本音で相談できる参謀を育てる
  2. 従業員が意見を出しやすい環境を作る
  3. 自分の弱みをさらけ出す
  4. 経営者仲間を作る
  5. 趣味の仲間を作る
  6. 経営コンサルタントに相談する
  7. パートナーを作る
  8. あなたの仕事で喜んでくれている顧客を思い出す
  9. 自分を支えてくれている人に感謝する時間を作る

1つずつ詳しくお伝えしていきます。

2-1.社内で本音で相談できる参謀を育てる

経営者の孤独を解決するためには、社内で本音を相談できる参謀を育てることが1つの方法です。

今、身近で本音を相談できる人がいなければ、育ててしまえば、孤独は解決します。

参謀を育てる場合、ビジネスの基本を身に付け、経営者目線で物事を考えられるようにしていくことが最低限必要です。

その上で、経営者に対して、礼節をわきまえつつも、物怖じせず堂々と意見が言える資質があることが大切です。

お互いに意見を出し合う中で、言葉になっていなかった本音が引き出されることもあります。

そうした本音まで話すことができれば、「いつでも本音をぶつけられる相手がいる安心感」を感じることができるはずです。

2-2.従業員が意見を出しやすい環境を作る

従業員が意見を出しやすい環境を作ることも、経営者の孤独を解決する方法の1つです。

従業員から意見をもらうことができれば、経営者として最終判断は自分で下していくとしても、その過程で多くの人の協力を得ることができます。

その結果、孤独感が和らいでいきます。

従業員から意見をもらえる環境を作るには、従業員が共感する経営理念を作ることが効果的です。

経営者と従業員という立場の違いはあるにせよ、経営理念が共有できれば、目指していくゴールは同じところになります。

なので従業員は、「目標を達成するために」という理由ができて、意見を言いやすくなります。

経営理念の作り方は、別記事『経営理念の作り方|重要な3つの要素を事例と共に解説』で詳しくお伝えしています。ぜひ併せてお読みください。

2-3.自分の弱みをさらけ出す

経営者の孤独を解決する方法として、経営者自らが自分の弱みをさらけ出す、というものもあります。

いかにも「私が経営者です!」という立ち振る舞いで、愛嬌がなく、いつもドライな判断ばかりしていると、周囲の人が近寄りがたくなってしまいます。

しかし、自分の弱みをさらけ出すことで、周りが「この人も自分と同じ普通の人間なんだな」と親近感を抱いてくれ、近寄ってきやすくなります。

すると、少しずつ周りに人が集まってくるようになったり、意見を言ってくれる従業員が増えてきたりするようになります。

もしかすると、「従業員に弱みを見せたら、言うことを聞いてくれなくなるんじゃないか」と思うかもしれません。

ですが、普段のちょっとしたところで弱みを見せたとしても、大事な場面で経営者らしい背中を見せていたら、従業員はあなたのことを尊敬し、ついてきてくれるので大丈夫です。

2-4.経営者仲間を作る

経営者仲間を作ることも、経営者の孤独を解決する方法の1つです。

従業員や家族には伝わらない悩みも、同じ立場の経営者ならすぐに理解してもらえることがたくさんあります。

似たような経験をしている経営者仲間であれば、困ったことがあったときに相談すると、解決のヒントを教えてくれることもあるかもしれません。

経営について理解しあえる繋がりとして、経営者仲間を作ることを考えてみてもよいかもしれません。

ただし、同じ経営者だったとしても、同業だったり、市場が近かったりすると、利害関係があって本音を言えないケースもあります。

そのため、ただ同じ経営者だから、という理由ではなく、「経営者として腹を割って話せる」というくらいの仲間を作ることが大切です。

2-5.趣味の仲間を作る

趣味の仲間を作ることも、経営者の孤独を解決する方法の1つです。

趣味の仲間の場合、同じ趣味を持っているため、話が合いやすく、お互いのことを理解しやすくなります。

多少は周りから経営者ということを意識されるかもしれませんが、会社内での経営者と従業員ほどの立場の差もなく、比較的平等な関係で付き合うこともできるでしょう。

そのため、趣味仲間と過ごしているときには、孤独を忘れることができます。

趣味があれば、趣味に没頭している瞬間は、孤独を感じる暇がなくなる、ということも大きなメリットです。

2-6.経営コンサルタントに相談する

経営コンサルタントに相談することも、経営者の孤独を解決する方法の1つです。

困ったことや悩み事があれば、すぐに相談できる経営コンサルタントが近くにいることは、安心感を生み、孤独感が和らぎます。

もちろん、経営コンサルタント選びは非常に重要です。

話を聞くだけで、業績に貢献するようなアドバイスが出来ない経営コンサルタントだと、ただの話し相手にしかなりません。

なので、孤独を解消するために話を聞いてもらえることも大切ですが、経営コンサルタントを抱えるのであれば、業績にも貢献できる人を選びましょう。

経営コンサルタントに限らずですが、自分の人生を変えるほどの素晴らしい人との出会い方を、別記事『「邂逅」とは運命の出会いのこと|意味や邂逅に恵まれる方法等を解説』で詳しくお伝えしています。ぜひ併せてお読みください。

2-7.パートナーを作る

独身の経営者の場合は、パートナーを作ることも、経営者の孤独を解決する方法の1つです。

ここでのパートナーとはビジネスパートナーではなくて、恋愛や結婚といった、お互い支え合っていくパートナーのことです。

パートナーを作る場合、相手があなたの仕事に興味を示してくれたり、内容は完全には理解できなくても応援してくれる姿勢を示してくれたりすることが大切です。

第1章でも述べたように、仮にパートナーができても、本音を打ち明けられなければ孤独を感じてしまいます。

なので、パートナー作りでは、恋愛の一時の楽しさを味わって孤独感を忘れるのではなく、本音を打ち明けられて、お互い支えあえる関係になれるような相手を真剣に探すことが重要です。

2-8.あなたの仕事で喜んでくれている顧客を思い出す

経営者の孤独を解決する方法として、あなたの仕事で喜んでくれている顧客を思い出すことが挙げられます。

ケンブリッジ大学の研究によると、肯定的な出来事を思い出すことによってうつ病のリスクを減らすことができることがわかっています。

これは肯定的な出来事を思い出すことでストレスから回復できるためで、孤独による精神的なストレスにも効果的だと考えられます。

あなたがこれまで会社を続けてこれたのは、会社の商品やサービスを購入してくれた顧客がいたからです。

中には、何度も繰り返し商品やサービスを購入してくれた顧客もいるでしょう。その顧客は、あなたの商品やサービスが良かったと思ったから、何度も購入してくださっているのではないでしょうか?

そんな顧客が、どんな風に喜んでくれたか思い出してみると、孤独によるストレスが薄れていくはずです。

2-9.自分を支えてくれている人に感謝する時間を作る

自分を支えてくている人に感謝する時間を作ることも、経営者が孤独を解決する方法の1つです。

親、友人、従業員、家族、取引先の人など、多くの人にしていただいた“感謝出来ること(=肯定的な出来事)”を思い出すことによって、孤独によるストレスを緩和することができます。

1人になれる時間を作り、今までお世話になった人たちの顔を思い浮かべながら、「この人にはあんなことをしてもらったな」「あの人には本当に助けてもらったな」と思い出すことで、自分が今までたくさんの人に支えられて、全く孤独ではなかったことにも気づけるはずです。

以上が「経営者の孤独を解決する9の方法」でした。

あなたにとって、「この方法なら孤独が和らぎそうだ」という解決方法はあったでしょうか。

いきなり全部の解決法に取り組む必要はありません。

1つ1つが効果のある方法なので、まずは取り組みやすいと思うもの1つに取り組むだけでも、孤独が和らいでいくはずです。

なので、まずはやりやすそうだと感じる1つから、取り組んでみてください。

まとめ

経営者が孤独を感じる原因は、以下の4つです。

  1. 身近に本音を打ち明けられる相談相手がいない
  2. 365日24時間心が休まる暇がない
  3. 会社の今後に不安を感じている
  4. 資金繰りに悩まされている

これらの原因を解決することで、経営者が感じる孤独を和らげていくことができます。

その経営者の孤独を解決する方法は、以下の9つのです。

  1. 社内で本音で相談できる参謀を育てる
  2. 従業員が意見を出しやすい環境を作る
  3. 自分の弱みをさらけ出す
  4. 経営者仲間を作る
  5. 趣味の仲間を作る
  6. 経営コンサルタントに相談する
  7. パートナーを作る
  8. あなたの仕事で喜んでくれている顧客を思い出す
  9. 自分を支えてくれている人に感謝する時間を作る

孤独を解消することができれば、日々の寂しさやストレスがなくなるだけでなく会社の業績もアップさせることができます。

ぜひこの記事を参考に、孤独の解消法に取り組んで見てもらえたらと思います。

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小田真嘉(おだ まさよし)

監修・小田真嘉(おだまさよし)

経営コンサルタント。これまで1,000社以上の経営者と、1万人以上の現場スタッフ、マネージャー、リーダーたちとの深い対話から、働き方と生き方には4段階のステージがあることを解明し「進化の4段階説」を体系化。現在は、上場企業、リーディングカンパニー、老舗企業、個性的な小さな会社、業界のリーダー的経営者、第一線で活躍するプロフェッショナル、作家、講師、コンサルタント、コミュニティ主催者などの「リーダーの相談役」として活動。

牛窪俊浩(うしくぼとしひろ)

著者・牛窪俊浩(うしくぼとしひろ)

自身の経験をベースとした、月間30万PVのブログを運営。累計2000人以上の相談に乗るも、本質的にクライアントを本当の幸せに導けているのかという疑問が拭い去れず、心に迷いが生じ始める。そんな時に、小田さんが講師をされているNEXT DIMENSIONという講座に出会い、古神道をベースとした、日本神話、仕事の原理原則、ステージ理論など仕事における帝王学を学ぶ。その後、真髄を自身のビジネスに生かした結果、自分自身もさらに良くなり、今では、多くの人の相談に乗りながらも、小田さんの講座THE SHIFTのナビゲーターや、NEXT DIMENSIONの運営を任されるようになる。