経営者・起業家・リーダーのための仕事の秘訣
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2019.07.26 更新|2019.07.26 公開| 自己成長

陰徳とは密かにする良い行いのこと|今すぐできる陰徳を積む方法も解説します

陰徳とは密かにする良い行いのこと|今すぐできる陰徳を積む方法も解説します

陰徳とは「人に知られないよう密かにする良い行い」のことです。

「人に知られないように」という所がポイントで、例えば以下のような事を積み重ねることが、陰徳を積むことになります。

  • 誰にも知られないように寄付をする
  • 誰も見てない所でゴミを拾う
  • 会社の同僚や家族の幸せを心から祈る

ただ、どんなに良い行いをしても、人に知られた時点で陰徳ではなくなります。

「誰にも知られずに寄付をした。けど、家族に喋ってしまった。」この瞬間に陰徳ではなくなってしまうわけですね。

人に知られないように密かに良い行いをすることが陰徳ですから。

ただ、なぜ陰徳を積むことが良いことなのか分かりづらいと思います。

そこでこの記事では、今まで1万人以上のビジネスパーソンに良い影響を与えてきた経営コンサルタント『小田真嘉』さんに伺った、徳の概念と貯め方、そして今すぐできる陰徳を積む方法についてお伝えします。

小田さんはよく「長く活躍されている方、長く長く続いているお店や会社は、必ず徳を積む何かしらのことをされています。」という話をします。

会社経営にしても、人付き合いにしても、豊かな人生を歩むには徳がとても大事ということです。

まずは陰徳の積み方をお伝えする前に、「徳とはなにか」ということからお伝えします。

「徳」とは良い行いのこと

徳を積むの「徳」とは、良い行いをすることをいいます。

例えば、以下のような“人や世の中の為になる良い行い”のことです。

  • 寄付をする
  • 人を育てる
  • 人の役に立つ
  • 神社にお玉串料を納める
  • 才能や能力の開花を助ける
  • アイディアを与える
  • 学びを与える
  • 命を救う

良い行いをする度に、目には見えない世界に「徳」が貯まっていくとイメージしてください。そして徳を貯めることを「徳を積む」といいます。

例えば、会社のスタッフと徹底的に向き合い、悩みや問題を一緒に解決しました。すると信頼が貯まりますよね。この信頼も「徳」の1つです。目の前の困っている人を助けたことで、信頼として徳が貯まった事になります。

他にも、みんなが使う職場を綺麗に掃除をしました。その場を使う人達が、気持ちよく仕事に取り組めるようになりました。これも徳の1つです。

みんなに「気持ちいい」や「心地いい」というプラスの感情を与えた事になります。

徳には「天徳・地徳・人徳」の3種類がある

一言で「徳」と言っても、徳には3種類あります。

  • 天徳:日本のため、世の中のため
  • 地徳:地域や業界のため
  • 人徳:人のため

天徳、地徳、人徳によって、一度に貯まる徳の量が違います。

掃除を例にして説明しますね。

例えば、家族の為に家の中を掃除しました。これは人徳です。家の中が綺麗になったことで、目の前の家族が喜びます。

家の周りや道路のゴミ拾いをしました。これは地徳です。家の周りや道が綺麗になったことで、地域が綺麗になって、そこを使う人のお役に立ちます。

伊勢神宮を掃除しました。これは天徳です。日本を象徴する神社が綺麗になったことで、そこに来る方や世の中のお役に立ちます。

同じ行いでも、人徳、地徳、天徳とステージが上がるほど喜ぶ人が増えるので「徳を積む量」が増えるのです。

「じゃぁ天徳だけ積んだ方がいいのか」と思うかもしれませんが、そういうわけではありません。大事なのは「天徳・地徳・人徳を一致させていく事」です。

小田さんは自身が開催している講座の中で、以下のように話していました。

「日々の仕事も大きな気持ちで、大きな思いでやっていくと天徳が積めます。今やっている仕事は人の為にもなるし、地域や業界のためにもなるし、それが広がって日本や世の中、世界・宇宙の為にもなっていると思うこと。

天徳を積もう、地徳を積もう、人徳を積もうと考えるのではなく、三徳一致させることが秘訣です。それは、大きなことをしたり、偉業を成し遂げることでなくて全然いいんです。

どんなに小さな仕事だとしても、大きな気持ちで、大きな志で、今の仕事を「させて頂く」という感覚でいると、自然と莫大な徳が積めるようになっていきます。」

仕事であれば、どんなに小さな仕事でも、今やっていることが人のため、地域のため、日本や世の中、世界のためになるとイメージし、祈りながら仕事をすることで大きな徳が積めます。

目の前の人と向き合い、相手をプラスの感情にすることが目の前の人の役に立つことにつながり、その人の周りにいる家族や仲間にもプラスの感情が広がって、さらにその周りにいる家族や仲間へと広がって、世のため人のためになっているとイメージし、祈りながら向き合うことが大切ということです。

有名な経営者ほど当たり前のように徳を積む行いをしている

有名な会社の経営者や、長く続いている老舗企業ほど、慈善事業に熱心なのは聞いたことがあるかもしれません。

彼らは、徳の概念を知っているから、人知れず徳積みを行なっているようなのです。それも莫大な徳積みをしています。

例えば、松下電器(現パナソニック)の生みの親である松下幸之助さんは、東京の浅草寺にある雷門を再建したことでも有名です。

雷門は1865年に火災によって焼失した状態が続き、松下幸之助さんが寄進されるまでおよそ100年近く、門がない状態が続いていたそうです。

他にも「新しい国家経営を推進している指導者育成が、何としても必要である」との思いから、数十億円の資材を投じて松下政経塾を設立しています。

世界NO.1モーターメーカーの日本電産創業者・永守重信さんは、私財の数十億円を投じて新しい市民会館を建設しました。ソフトバンク創業者の孫正義さんは、東日本大震災の後に100億円を個人で寄付しています。

他にも有名な経営者や、長く繁栄している会社は寄附をするなど徳を積む行いをしています。

長く長く活躍しているスポーツ選手や芸能人も、寄付や慈善活動に取り組んで、徳を積む行いをしています。

有名人や経営者だから徳を積むのではなく、年齢・職業・性別関係なく、日ごろから徳を積むような働き方や生き方を意識することが大切です。

陰徳とは「人に知られないよう密かにする良い行い」のこと

冒頭でもお伝えしましたが、陰徳とは「人知れず密かに行う良い行いのこと」です。

  • 誰にも見られてない所でゴミを拾う
  • 誰も見てない所でトイレ掃除をする
  • 誰にも知られないように寄付をする

誰にも言わず・見られず・知られずに行うのがポイントです。人に知られたり見られたりした瞬間に陰徳ではなくなってしまいます。

陰徳の反対の言葉として「陽徳」というものがあります。陽徳とは「人に知られるようにあらわに行う徳業」のことです。

陰徳と陽徳の違い

陰徳と陽徳の違いは「見返りを求めるかどうか」です。

  • 陽徳:人に見られるようあらわに行う善行
  • 陰徳:人に見られないよう密かに行う善行

陽徳には「こんなに良いことをしてるから褒めてほしい」という欲求や「良いことをしてるから認められたい」という欲求が隠れています。

認められたい・褒められたい気持ちは誰にでもありますし、それが悪いわけではありません。

ただ、人に見られる所で善い行いをしても「褒められる」「認められる」という形で、せっかく貯めた徳が消費されてしまうのです。

詳しい解説は後述しますが、感情も徳の一つなので「優越感」や「満足感」を感じると徳が消費されてしまいます。

一方で陰徳は、誰かに認められたり褒められたりすることがありません。ひたすら影でコツコツと、世のため人のためになる行いをします。

陰徳は、感情や欲求で徳が消費されないので、陽徳に比べて一度に貯められる徳の量が多います。

陰徳を積むと気付きや学び・お金や出会い、ご縁に恵まれる

陰徳を積むと見えない世界に徳がどんどん貯まっていき、ある時、あるきっかけで、貯めた徳がお金や人脈、健康や気づき、学びなどに変わります。

預金(貯めた徳)から現金(良いこと)を引き出すようなイメージです。

「何かよく分からないけどツイてる」「最近、人や環境に恵まれる事が多い」などと感じる時は、貯めた徳が変換されているのかもしれません。

陰徳あれば陽報ありという言葉がありますが、これは「人知れず良い行いを積んだ者には、必ずよい報いがはっきりと現れる」というものです。

逆に言えば、徳がなければ、良い人は集まって来ないし、いい出会いもないし、お金は回らないし、気付きや学びに変わらないということです。

徳は有形なものと無形のものに変換される

貯めた徳は、有形なものか無形なものに変換されます。

有形なものとは、形あるもの・物質的なもので、以下のように目に見えたり・形あるもののことです。

  • お金
  • 人脈
  • 健康
  • 仕事の成功
  • 良いスタッフに恵まれる
  • 良いお客様に恵まれる

無形なものとは、目には見えない・形のないもので、以下のようなものを指します。

  • 幸福
  • 才能の開花
  • 天命・使命に気付く
  • 気付き
  • 学び
  • 悟り

小田さんは講座の中でこんなことも話していました。

「私たちは、生きてるだけで徳を消費して生きています。嬉しい、楽しい、ワクワクも徳が変換されたものです。喜びすぎたり、楽しみすぎたりすると徳を一気に消費します。お金や人脈、いい人の出会いも徳を消費しています。良い人との出会いも、良いスタッフに恵まれるにも莫大な徳が必要です。普段から徳を貯める働き方、生き方が大切です。」

頑張ってるのにお金が回らないのは、徳が足りないのかもしれません。または、徳が貯まるような働き方や、生き方をしていない事が原因かもしれません。

会社のスタッフや仲間で良いご縁に恵まれないのは、徳が足りないか、徳が貯まる生き方をしてないないからかもしれません。

なので、人やお金や仕事で恵まれる為にも、日常的に徳を積む働き方や生き方がとても大切です。

次からは、今すぐできる陰徳を積む方法をお伝えしますので、出来ることから実践してみて下さい。

今すぐできる陰徳を積む7つの方法

お伝えする内容は、どれも生きていく上で基本的なものばかりです。

ですが、基本だからこそ手を抜いたら忘れてしまうことが多いと思います。

仕事や人生を豊かにする為にも、1つずつ実践してみて下さい。

1:寄附や募金をする

誰にも言わずに、バレずに寄付や募金をすると陰徳積みになります。それが世のため人の為になれば、より大きな徳積みです。

ただ、寄付をする団体やNPOについてしっかり調べて、本当に現地にお金を使っているのか確かめる必要があります。

残念ながら過去には「団体の代表に横領された」とか「飲み代に使われた」という事件もありました。

ですので、寄附をする組織や団体が、現地にお金を使っているのか調べてから寄附をすることが大切です。

2:神社にお玉串料を奉納する

神社へ行きお玉串料(おたまぐしりょう)を奉納するのも徳積みになります。

お玉串料とは、神様に奉納する供物(お金)のことです。神社で行われる神事や祈祷(きとう)で奉納するものですが、何もなくてもお玉串料を奉納することができます。

時間と労力をかけて神社へ行き、神様にお玉串料を奉納する。それを人知れず続けることも陰徳を積むことになります。

松下幸之助さんや孫正義さんなど、名だたる経営者も神社参拝を欠かさなかったそうです。もしあなたが経営者やコミュニティーリーダーなどであれば、ぜひおすすめしたい方法です。

3:会社のメンバーに笑顔で接する

会社のメンバーに笑顔で接するのも徳積みになります。

いつもニコニコして笑顔が素敵な人と一緒にいると、こちらまで温かい気持ち、明るい気持ちになりますよね。

ニコニコとまではいかなくても、口角を上げて話しかけやすい表情を作るだけでも、周りに良い影響を与えることができます。

いつも眉間にシワを寄せたり、イライラした表情になってしまう場合は、今日から意識して笑顔で接してみて下さい。

4:会社のメンバーやお客様の幸せを祈る

会社のメンバーやお客様の幸せや成長を心から祈るのも陰徳積みになります。

「あの人が幸せになりますように」

「お客様が豊かになりますように」

「あの会社が繁栄しますように」

と気持ちを込めて祈るだけです。

あなたがお客様の立場になって想像してみて下さい。自分の幸せや豊かさを心から祈ってくれるお店やスタッフがいたら、温かい気持ち、明るい気持ちになるのではないでしょうか。

祈りは、時間もお金も場所もいらないので、ぜひ実践してみてください。

5:大切な家族や友人の幸せを心から祈る

大切な家族や友人の幸せや豊かさを心から祈るのも陰徳積みになります。

しかも不思議なもので、周りの幸せや豊かさを心から祈ると、自分も元気になったり、幸せな気持ちになるものです。

6:会社や自宅の掃除をする

人知れず会社や自宅の掃除をするのも陰徳積みになります。

みんなが使っている空間を綺麗にしたら、みんながその場を気持ちよく使うことができますよね。それを人知れず行うからこそ、陰徳積みになります。

イエローハットの創業者、鍵山秀三郎さんは「理想の会社を作る」と決めてから、コツコツ掃除を続けたそうです。でも、10年間は社員から「あてつけがましい」と批判が起こったそうです。それでもコツコツ掃除を続けていると、批判していた社員が掃除を手伝うようになりました。

社員が手伝い始めてからは、会社と近隣を掃除し始めました。それから10年が経つと「あの会社は掃除をする良い会社」だと評判になり、さらに10年経つと「掃除のやり方を教えてほしい」と社外から人が訪ねてくるようになったそうです。自転車の行商から東証一部上場のない企業まで成長した背景には、コツコツ続けた掃除がありました。

掃除をする時は、その場を使う人達の幸せや豊かさを祈りながら掃除をさせて頂くのがポイントです。

その想いや祈りがその空間に残り、その場を使う人たちの心まで綺麗にしてくれます。

7:汚れている場所をきれいにする

人知れず汚れている場所を綺麗にすることも、陰徳を積むことになります。

綺麗にするときも「これで陰徳を積むぞー、ムフフフ」と思うよりも「これでみんなが気持ちよく使える」と、周りの事を考えながらできると良いです。

まとめ

人に知られないように密かに良い行いをして陰徳を積んでいくと、収入や仕事の成功、人脈や健康などに変換されます。

頑張っているのに報われない場合や、良い人とのご縁がない場合も、徳を積んでいく事で次第に変わっていくはずです。

今すぐできる陰徳を積む方法は、以下の7つです。

  • 寄附や募金をする
  • 神社に御玉串料をお布施する
  • 社員やスタッフに笑顔で接する
  • 社員やお客様の幸せを祈る
  • 大切な家族や友人の幸せを心から祈る
  • 会社や自宅の掃除をする
  • 汚れている場所をきれいにする

さっそく出来ることから実践してみて下さい。人知れず良い行いをしていると、必ずどこかのタイミングで返ってきますからね。

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小田真嘉(おだ まさよし)

監修・小田真嘉(おだまさよし)

経営コンサルタント。これまで1,000社以上の経営者と、1万人以上の現場スタッフ、マネージャー、リーダーたちとの深い対話から、働き方と生き方には4段階のステージがあることを解明し「進化の4段階説」を体系化。現在は、上場企業、リーディングカンパニー、老舗企業、個性的な小さな会社、業界のリーダー的経営者、第一線で活躍するプロフェッショナル、作家、講師、コンサルタント、コミュニティ主催者などの「リーダーの相談役」として活動。

牛窪俊浩(うしくぼとしひろ)

著者・牛窪俊浩(うしくぼとしひろ)

自身の経験をベースとした、月間30万PVのブログを運営。累計2000人以上の相談に乗るも、本質的にクライアントを本当の幸せに導けているのかという疑問が拭い去れず、心に迷いが生じ始める。そんな時に、小田さんが講師をされているNEXT DIMENSIONという講座に出会い、古神道をベースとした、日本神話、仕事の原理原則、ステージ理論など仕事における帝王学を学ぶ。その後、真髄を自身のビジネスに生かした結果、自分自身もさらに良くなり、今では、多くの人の相談に乗りながらも、小田さんの講座THE SHIFTのナビゲーターや、NEXT DIMENSIONの運営を任されるようになる。